
収穫した花は、ハーブティーにするためにすぐに乾燥させる。
オーストラリアのタスマニアという島の山奥で無農薬でハーブを育てる家族の元でファームステイをしていた@naokoamigoです。
将来、なんでも最初から食材をとったり、料理をしたり、手作りで家や家具をつくるように、なるのが夢です。
そこで、ホームアウェイ
というプラットフォームのメンバーになりました。
ホームアウェイ
は、ホストのために労働する代わりに、経験や住む場所、食事を提供してもらえるサービスを提供している団体で、ファームステイが実現しました。
全世界に100万人以上のホストがおり、無料で海外の長期滞在、現地の生活が体験できます。
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目次
自給自足で生きる事とは?

古材を使って建てられた手作りの家。今も進行中で建設中!
滞在していた家族の生き方は自由で、ワイルドで、常識を覆されました。
自給自足で生きるって、おもしろそうだし実践してみたい。
実際に体験してみて、自分が実現したい生活を手に入れるためには、長い時間がかかり、相当の努力が必要で、簡単には手に入らないんだと感じました。
自分たちの思うがままに生きるために、たくましく生きるユニークな家族とそのファームを紹介します。
山奥のログハウスがオーガニックファミリーの家

昔はトタン屋根の簡素な家だったんだって。
タスマニア北部は、有名なクレイドルマウンテンや、世界遺産に認定された森林が広がっています。
グレッグさん一家は、タスマニア第二の都市ロンセストンから車で1時間くらいのところの山奥にあります。本当にこんな所に人が住んでいるのか?というような、四駆じゃないと登れない場所です。
舗装された道路も終わり、道がなくなるまで登りきった所の広大な敷地に畑と素敵なログハウスが現れます。
息子のベンくんが、自分で改造したドリフト用の車で運転してってくれました。
山をお父さん一人で切り開いて造り上げたハーブファーム

室内は、温かみのある木の造りでハーブを乾燥させるためにいつも火が焚かれていて、いい香り
highland herbと名付けられたこのファームは、お父さんのグレッグさんが30年ほど前に山ごと買い上げたそうです。
未開の山を一人で道路を掘り出し、掘っ建て小屋を建て、水を山の小川から引き、畑を耕し、果実の木を植え、今のファームまで築き上げたそうです。
何でも自分で一から創り上げ、タフな精神を持っておられるお父さんです。
ファームにある物全ては、大体グレッグさんや、家族の誰かがが作った物でした。
広々とした敷地内に、ワークショップがあり、溶接の部屋や、木を加工する機械や用具が何でもそろっています。
なんでも自分で挑戦する事を教えてくれたお父さん

お父さんのワークショップ。ここでありとあらゆる物が制作される。
オーストラリアや、ニュージーランドの人は、DIYをよくするので、電気工事や大工、水回りの』工事ができる人が人がよくいました。
でも、グレッグさん一家の『何でも自分で作る』精神は、レベルが違いました!
- 家に続く道路
- 住んでいる小屋
- コンポストのトイレ
- 車が通れる橋!
- 農場のフェンス
なんでも敷地内にあるものは、お父さんが作ったものでした。
『習うよりなれろ!』の精神で、何もない所からここまで造り上げるのには相当な試行錯誤の繰り返しだったはずです。
『なんでも本や教科書かを鵜呑みにして、学ぼうとせずにやってみることが大事。』と、教えてくれたグレッグさん。
何でもネットで検索する事になれている自分にまず考えてから、実践してみる事を教えてくれました。
手作りハーブ製品をネットで販売し、ファミリービジネスも実践

nettleというハーバルティーを袋詰め中。
一家は、生活が落ち着いててから、畑を耕し、自給自足の生活をしながらハーブを育ています。
収穫したハーブを乾燥させてハーブティーを作ったり、ボディケア商品をネットで販売して生計をたてているそう。
栽培から販売まで全部の行程を家族でやることは相当の労力が必要です。
自分たちが仕事を終えた後も、夫妻は畑のフェンスのポールを溶接したり、畑の電熱線を修理したり、ご飯用の野菜を畑に収穫しにいったり、忙しく過ごしていました。
農場での作業は山ほどあり、夫婦は休みなく働いていました。
本当に作りたいもの、届けたいものを作るには相当な労力が必要なんですね。
ツリーハウスに滞在すると自然を身近に感じて心が穏やかに

手作りツリーハウスの室内。目の前は山の景色!

夜は真っ暗で星が綺麗な小さな山小屋。
滞在中の自分の宿は、家族が住む木の家から少し離れた森の中にあるツリーハウスでした!
隠れ家のようでふかふかのベッドをありがたいことに用意してもらい、毎朝鳥の鳴き声で目が覚める、贅沢な日々を過ごさせてもらいました。
何もしなくても、この手作りの山小屋にいるだけでずっと時間を過ごせるような、すばらしい場所でした。
森の鳥達の声を聞き、一人になってゆっくりするには最高です。
オフラインになって本当に大切なことを見つめ直す

山奥の散歩道を歩く。まだまだ敷地内…。広大な場所。
滞在中は、電話のレセプションもなく、ネットもなく、オフラインで1週間を過ごしました。
外の世界と連絡を取れないことで、苦労しましたが、家族と一緒に自然の中で生きていると、毎日やりたいこと、学ぶことが盛りだくさん!
一緒に作業を共にした他のファームステイと話をしたり、ハーブや代替治療の本を読んだり、手作りのボディケアコスメを作らせてもらったり、新たな興味がわいて、時間はあっという間に過ぎていきました。
代替医療に興味のあるケイティと出会う

笑顔が素敵なケイティ。
滞在中、長期で滞在しているホームアウェイ仲間
のイングランド出身のケイティに出会いました。
ケイティはイングランドを出てから、2年間インドやアジアを旅している、ジプシーのような天真爛漫な女の子。
今は、ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在しながら、ヨガのアシュラムで喋らない瞑想、ビパッサナのコースを受けたりしながら旅しているそうです。

実際自分がヒルに噛まれて首から流血した時も、ある薬草をすりつぶして止血してくれました!
学びたての薬草を実験できてよかったそうです。
自分の流血も、ケイティに役立ってよかった!
自然から学び、何でもできるようになった能力者のような家族
毎日、普通の生活と違ったファームのエコロジーでDIY(全部自分でやる)精神の生活は、普段の生活の常識を覆す、びっくりすることの連続でした。
家族も、みんなそれぞれ能力者のような色んなスキルの持ち主でしたので家族を紹介します。

天然ハーブ、オリーブオイル、自家製蜂の巣のロウでクリームを制作しているリビー。

と、お母さんのりびーが、笑顔で語ってくれたのが印象的でした。
リビー中心に家族は廻っているようで、知的で優しいお母さん。
- 薪のオーブンで美味しいご飯を作ってくれます。
- 西洋医学のお医者さんだが、代替治療、ハーブティーにも精通。
- 30年ほど前にこの山に引っ越してきた時、7ヶ月ほど何もない山奥でテントを張ったキャンプ生活で過ごす。
- 掘建て小屋を立てた頃、妊娠。山奥で出産。
- 6人の子供を育て上げる。
- 自分で育てた小麦を粉にして、美味しいサワードウを作ってくれる。サワークラフトも作る。味噌作りに興味あり。
- 自分で実験して、アロマコスメのレシピを開発。
お父さんとべんの溶接ワークショップ。
という教訓を学びました。お父さんは、毎朝瞑想のレッスンを開き、基本的な瞑想の仕方を教えてくれました。
言葉よりもその行動で示してくれる人で、誰よりも働き者でした。
- 30年ほど前に、この山を丸ごと購入。
- 一人で山から続く道路を開拓。
- ログハウスや、いくつもの山小屋、コンポストトイレ、何でも作る。
- 畑作業、ハーブ栽培担当。
- マカダミア好き。マカダミアのファームも開拓。マカダミアバターを作るため、いっつも割っている。
- ハーブティーの乾燥、パッキング、注文、発送担当。
- スムージー大好き。毎朝自分が育てたオーガニックのミックスベリーのスムージーを作ってくれる。
- 哲学的で、全ての物事に疑問を持ち、自分で解決法を探そうとする。
カリンジュラと言う花を摘み取るベン。よく手伝いしてて偉い。
こんなに何でもできる、器用でなんでもできる、家族思いの18歳を見たことがありません。
自然の中で子育てすると、こんないい子でなんでもできちゃう子が育つんだ!と思いました。
- 自分のやりたいことはまだわからない。
- ドリフト大好き。トヨタのクラッシックカーをドリフト用に運転している。
- 10歳から、羊を肉にするジビエを習う。
- 好きな作業は溶接。車の部品や牽引車両、ファームのフェンスなど、何でも作れる。
- オーガニックファームで、ジャンクフードや保存食を常備してないため、いつもお腹がすいている。何を作っても喜んで食べてくれる。
自給自足して暮らす家族から学んだこと

棚には、オーガニックのお茶やスパイスが並ぶ。今年初めての蜂蜜を収穫した。
家族で過ごして、何でも自分達で作ったり収穫したもので生きる事は心も身体も豊かになる、と実感。
長い年月をかけて築き上げてきたものを、一緒にシェアさせてもらったことは貴重な体験。
すぐにグレッグさん一家の様に実践する事は難しい。
でも、私は自然の中で生きると自分らしく生きれるのでいつかはなんでも手作し、地球に優しい生活がしたい!と思いました。
何もない状況におかれると、自分でなんでもやってみて、できる方法をさがすようになるんだ!
それでは!
なおメシ
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私は、旅行よりもできるだけ長くこのファームにいたい。
自分は町の学校で学ぶことに違和感を覚えるけど、こうしてフィールドに出て、自分で農作業をしてハーブを育て、収穫し、作業をすることが本当の学びじゃない?
怪我するのも、色んなハーブの治療法が試せるから全然嫌じゃない!