
タスマニア放浪も残り3日になったnaokoamigoです。 最後の3日間をどうやって過ごそう?と考えていた所、Tasman半島がなんとも魅力的そうでした。
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目次
タスマン半島トリップが面白そうな5つの理由
- Eagles neck(鷲の首)という地名の景観地がある
- PortArthurという世界遺産にも認定されている巨大流刑地がある
- 入り組んだ半島の地形にたくさんトレッキングコースがある
- 海沿いにキャンプ場もある
- キャラバンパークで出会ったおばちゃんがWilliam McHenryというローカルのジンの工場を勧めてくれた
なんといっても、たくさんの岬につづくトレッキングコースがある!というのが一番の決め手でした。 3日間、Tasman半島を満喫するぞ。 しっかりトレッキングと、観光の計画を立てて、ナビゲーションを間違えたので2日目に行くはずだったポートアーサーに1日目にたどり着きました!計画通りに行かないのが、ロードトリップの醍醐味ですよね?
刑務所がコミュニティだったポートアーサー

ポートアーサー史跡地区は、オーストラリア植民史の一角を占め、イギリス植民地の歴史を物語る、重要な意味をもつ土地です。 当時は、単に囚人流刑地であるだけでなく、この地区全体が一つの地域社会を構成しており、軍人や自由移民が普通に暮らす町でもありました。 囚人達は、農園そのたの様々な産業に従事し、植民地に必要な資材や物品を作っていました。ポートアーサーパンフレットより
ポートアーサーは1833年から、流刑地の流刑地として、オーストラリアの全域で再犯した者が送られてくる流刑地だったそうです。
流刑地の流刑地って、全然更生してない囚人が暮らしていたのか?全然反省していなさそうです。 オーストラリアでたくさんの違う国籍の人々が暮らしているのは、イギリスの植民地と、この流刑地の歴史に始まる物だったのですね。

ポートアーサーに入場券を買っていざ入場
流石は、世界遺産の観光名所、カウンターもめちゃくちゃかっこいいです。入場券は39ドル!このロードトリップの中では、とってもお高い。 夜にはポートアーサーゴーストツアーも、開催されるそうです。ホバートで出会ったお母さんは、幽霊を実際見たそうです。こちらも、とっても面白そうです。
39ドルのチケットで2日間ポートアーサーに入場できます。
40分のクルーズで離島の刑務所をガイド付きで近くで見れる! 名物ガイドさんによる遺跡のガイドツアー付き。 と、盛りだくさんなので、元がとれるようにしっかり学んでいきたいと思います。 史跡のガイドツアーに参加しました。
20人くらいの世界中からの観光客と一緒に廻ります。 ガイドさんは、国籍を聞いて、その国の囚人の犯罪の様子について教えてくれます、、、。日本人の囚人はいなかったようで、よかったです。 ガイドさんの娘はこのポートアーサーの敷地内で結婚式を挙げたそう。
『結婚するなんて、終身刑決定!』って言ってました。
囚人の生活がみえてくる遺跡
広大な敷地内を自由に歩き回れる中で、ポートアーサーがどんな所だったのか?が理解が深まるスポットを紹介します。
時代に翻弄された終身流刑囚

流刑地からさらに流された犯罪者ってどんな極悪人?って思っていましたが、時代のながれに合わずに捕らえられた政治犯もいたそうです。スミスというアイルランド人の政治犯はプロテスタントの国家主義者で、カトリックの国の政策に反逆し、終身流刑地に送られたことも。
終身刑が決まっても尚、脱獄してやろうという野心、時代を変えてやろうという!情熱が強かったに違いありません。 後に、アイルランドに戻り、活動家として生涯を終えたそうです。
ポートアーサーは少年のための離島の刑務所
ポイントピュエ少年刑務所はポートアーサーからボートで10分ほどの離島にあります。 年期の入った犯罪者からの悪影響から守るための少年のために設立されました。
ほとんどが14歳から17歳の少年囚で、厳しい規律と過酷な処罰で有名だったそうです。 収容された少年はみんな教育を受け、技能職訓練も受けられたそうです。 アメとムチの公正プログラムですね!
ポートアーサーの背筋も凍る独居房
ポートアーサーがユニークな訳はこの残酷な隔離刑務所の独居房があるからでしょう。 『孤独と瞑想で囚人を更生させるという新しい理念に基づいて設計された』独居房の生活は、こんな感じだったそうです。

- 1日23時間を独居房で過ごし、食事、睡眠、労働も全て独居房内。
- しゃべること、他の囚人とのコミュニケーションも許されない
- わずか1時間だけ高い壁に囲まれた空間で一人で運動
- 独居房の外に出る時は目隠し必須
- 1週間に1回施設内の教会にいく。
こんな生活をしていたら、頭がおかしくなりそうです。 新しい理念の公正プログラムって、刑罰のトレンドも時代によって変わっていくんですね。 独居房内には、どんな囚人達が暮らしていたのかを詳しく説明してくれています。
ポートアーサーで逃亡を繰り返し、42年独居房で過ごした男の物語

アイルランド人のデニスは、逃亡兵士という犯罪でポートアーサーに連れてこられました。 度重なる逃亡で、結局42年も独居房で過ごし、最後には頭がおかしくなってしまったそうです。デニスの言葉が、痛々しくてどんな忍耐が必要だったのか想像もつきません、、、。
『逃亡を試みた。 いつも逃げようとした。 鳥がかごから逃げるように、逃げ出すこと。 それって不自然なことかな?そんなに重大な犯罪かな?』 という、デニスの悲痛な叫びが残されています。 その他にも、どんな囚人がいたのか詳しく語られています。
- 男色を見せたために15歳で9年の刑を受けた男
- 逃亡を繰り返し、40年の刑を受けた男
- 独居房で頭がおかしくなった男
犯罪者に一人一人スポットライトが当てられ、囚人だけれど今では、人権が見直され、一人の人間として扱われているようでした。 ミュージアムでは、囚人をiPadで検索するシステムもあります。
ここまで、頭がパンクしそうなほどの情報量ですが、楽しいアトラクションもあります。 入場した時に、トランプのカードを与えられるのですが、ミュージアムに自分のカードと同じ絵を探し自分がどんな罪を犯した、どの囚人なのか?占うことができます!
自分はイタリア人のナイフの人殺しで15年の刑でした。 友達は、イギリス人の仕立て屋で、スリで7年の刑でした。 スリが7年、人殺しで15年って、、、犯罪の刑罰もなにが正しいのか?どういった刑が妥当なのか?その時の時代の背景によって変わるもんだな、と思いました。
ポートアーサーは、今まで旅してきた中で、どこにもないユニークな体験、学びになりました。 広々とした敷地はピクニックや、昼寝にうってつけ。歴史的な建造物も、近くのビーチとのコントラストが美しいです。 タスマニアに行った時は、ぜひ行ってみてください!
なおメシ
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