
airbnbより
今年2月に韓国で開催されたピョンチャンオリンピック。
韓国の田舎の山の集落に50万人もの観光客が訪れました。
華やかな大舞台の裏で、Airbnbの壮大なプロジェクトが進んでいたことを知っていましたか?
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目次
Airbnbは宿泊を提供するだけではなく、経験・価値も体験できる
2008年8月創業のAirbnbは、旅行先で現地の文化とつながり、ユニークな旅行体験をすることで参加できる世界を創り出すことを使命としています。同社のコミュニティでは、世界191カ国3万4千以上の都市においてアパートやヴィラから城やツリーハウスにいたるまで、何百万というユニークな部屋へのアクセスをお届けしています。「体験」では地域のコミュニティや興味・関心に対する斬新なアクセスを提供し、「スポット」では現地に住む人々がリコメンドする街のとっておきの穴場を人々に発見していただきます。Airbnbは人を原動力としており、家の空きスペースを活用すること、または情熱、興味・関心、都市を共有することで臨時収入が得られる最も容易な方法を提供して参ります。https://airbnb.com/ より
地域再生に貢献し、政府、地元の人々を巻き込んでオリンピックを成功させた活動を、Airbnbで働く友人ジェエの仕事を通して、紹介します。
ジェエは、ピョンチャンオリンピックの際、大勢来るゲストを受け入れられるように、Airbnbのホストを増やすプロジェクトのマネージメントをしていました。
日本語、韓国語、英語を使いこなすマルチリンガルのスキルを生かしてAirbnbで世界中を飛び回って、働いています。
日本で2020年に開催される東京オリンピックにもピョンチャンオリンピックの功績を活用させるために韓国から出張でやってきました。
オリンピックの裏側で、田舎に押し寄せる観光客の宿泊施設確保した話をきかせてくれました。
その活動が日本の田舎活性化のヒントになるのではないか?と思います。
田舎の村を丸ごとAirbnbの民泊ホストにする計画

airbnbより
世界の国々の中でオリンピックを政府が開催してるのはなんと、日本と韓国だけ。
Airbnbは、オリンピックのスポンサーとしてイベントをサポートして、人々や、政府のAirbnb認識を深めようとしました。
カンウォンドというオリンピックが開催された韓国の地方は、オリンピックの時に訪れるゲストの受け入れ体制が整っていませんでした。
その時だけ集客できるホテルを建てると莫大な費用がかかり、オリンピック後の採算が取れるかも不明。
そこで、新しい宿泊施設を建てる代わりに、
「住民ををAirbnbの受け入れホストにして、観光客を受け入れよう!」
という計画が進められました。
宿泊施設を探す所から
- 物件・ホストを探してからの交渉
- Airbnbに登録する所から
- 運営の教育
まで、Airbnbが地元の住民を全面的にサポート。
結果、地方都市に600件ものホストを創り上げることに成功しました。
Airbnbがホストを増やすためにした地道な行動

田舎の民家の空き家を宿泊施設にするといっても、問題は山積みです。
- 田舎には高齢者が多く、Airbnbのコンセプトを理解できないのではないか。
- 海外からのゲストと英語なしで、どうやってコミュニケーションをとるのか。
- 現実的に考えて、パソコンも持たないような田舎の人が、Airbnbに登録して運営していく事なんてできるののか。
プロジェクトマネージャーのジェエは、各地を駆け回り、地方自治体と住民をつなげて、オリンピックに来るゲストを迎えるためにAirbnbのホストを増やそうと尽力しました。
最初に民泊をやってくれるホストと民家探し
Airbnbは、最初ホストを探すのに一件一件民家を訪ねました。
韓国や日本の都市部の住宅の問題は、外国に比べて部屋が狭い事です。
郊外にある大きな民家の空き部屋は、韓国の伝統的な生活を体験したい外国人にとって、広々と過ごせるもってこいの物件。
受け入れるホストになってくれるよう、一人一人オーナーを説得したそうです。
ゲストとやり取りするためのインフラを整える

ホストになったものの、田舎の人たちはネットを使うことに慣れておらず、パソコンも持っていません。
まずは、パソコンよりも気軽なスマートフォンをみんなに購入してもらい、Airbnbのアプリをダウンロードしたり、ネットでやり取りする所から始めたそうです。
インターネットの知識がない人を一から教育してホストにしていくのは、長い道のりです。
Airbnbのシステムを理解する講習を開催
携帯電話を購入したら、今度は実際の登録方法や使い方を学んでいきます。
なにもかもが初めての住民のために、Airbnbは村の人のためにセミナーを開催し、使い方をレクチャーしていったそう。
しかし、毎回Airbnbがセミナーを行うわけにはいかないので、今ではノウハウを身につけた住民同士が協力して、教えあっています。
ゲストとのコミュニケーションツールになる英語学習にはマニュアルを用意

Airbnbでは、海外からのホストが日本の体験を求めてやってきます。
そのためにコミュニケーションは必要ですが、英語が喋れず、意思疎通ができない事もあります。
そのため、Airbnbは、ホストのためのマニュアルを用意したり、音声で翻訳できる機能をつけたりして、田舎のオーナーの支援をしてきました。
地方自治体、市民、Airbnbが一体となって活動
Airbnb は、市民や地方自治体を巻き込んだムーブメントを起こしています。
- 地方の政府は、外から観光客を呼びたいけれども、その方法がわからない。
- 地元の大学生も、地元を盛り上げる気はあるが、どこで何をしたらいいのかわからない。
Airbnbが企画をして、地方自治体がお金を出資し、地元の大学生が運営するという宿泊施設も設立。
Airbnbが、やる気と情熱と行動力がある若者と、お金を持っているけどやり方がわからない地方自治体をつないでいます。
オリンピック会場と民泊施設をつなぐカープールシステムも設立
オリンピック中は、会場にいくまでもカープールするシステムを地元の企業と協力して創り上げました。
カープールする場所を作り、循環バスでピョンチャン、カンヌン市、ジョンセン市を周り、オリンピック会場まで行き来できる交通手段を整えました。
オリンピック成功で政府の対応が変わってきた!
オリンピックでの地元のホストを増やし、オリンピックで地方を活性化させるAirbnbの活動が成功したことで、政府の対応も変わってきています。
今まで、民泊普及に積極的でなかったのですが「シェアリングエコノミー」を目指した、より柔軟な国作りをはじめました。
観光客が求めるのは、リアルなふれあいと、本物の経験

オリンピックは、競技だけでなくゲストを受け入れるためにたくさんの人々が裏で動いていました。
Airbnbの活動によって、たくさんのゲストが訪れ、地元の経済は潤い、人々は地元をPRできるようになりました。
ホテル建設による、大企業に頼る一過性の経済発展ではなく、地元全体で解決しようという動きは日本も見習うところがあると思います。
人々一人一人に地道に訴えかけ、意識を変えて、オリンピックの後にもつながる仕組みを作り出したAirbnbの活動は、日本のオリンピックでも生かされる事でしょう。
Airbnbは、最近では現地のホストに泊まるだけではなく、現地でしかできないユニークな体験ツアーを開催しています。
韓国ならば、キムチを一緒につけるツアーや、韓国の伝統的な建物を伝統衣装を着て巡るツアーが人気です。
今なら、紹介を通してAirbnbに登録すると体験にも宿泊にも使える、1900円の旅行クーポンがもらえます。
私からの紹介コードを貼っておくので、良かったら登録してみてください。
Airbnbを利用して、そこでしかできない体験、経験をつんでユニークな旅にしてみませんか?
なおメシ
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