
2回目に訪問したギリシャに来て、やっぱりこの国が大好きだと感じました。
ギリシャ語が公用語で、英語をみんなが話せる訳じゃないし、コミュニケーションが難しいところもあります。
でも、素朴でまっすぐで、困難にも明るく前向きに生きようとしているこの国の人々が好きです。
みなさんはギリシャ人と聞いてどんな性格の人々を思い浮かべますか?
ギリシャのいいところは、
- 海がキレイ
- 人々がゆったりしている
- 歴史のある遺跡
- おいしいギリシャ料理
それじゃなく、今回ギリシャに来てギリシャの人々とふれあい、生き方を語り合って、やっぱり泣きそうなほど好きだと感じました。
大好きなギリシャを発ちます。
いいところなんですけど自分の発信力不足で伝わっていない、ともどかしく思うので気が済むまでいいところをお伝えします。テッサロニキに向かう車内にて。#自己満 pic.twitter.com/EI0BTwyD5j— 9月はEUで食のフリーランサー林直子 (@naokoamigo1) 2018年9月17日
ギリシャの良いところをもっと伝えたい!と常に思っています。
読まれるブログを書くには有益な情報や、読みやすい見出し、一発で何がかいてあるか分かるタイトルを付けなきゃいけません。でも、そういう事に囚われてると、思いを伝える文章が書けなくなってしまうというジレンマに囚われていました。
それは私の力量不足に他ならない。
でも、時には(いつもだけど・・・)
- 書きたいことを赤裸々に書いてもいいじゃないか?
- 分かってくれる人にだけ分かってもらってもらえればいいじゃないか?
と、思ったので私が本当に伝えたいギリシャの良さを書きますね。
これを読んで、ギリシャの事が気になったり、行きたいと思ったり、ギリシャ人と触れ合ってみたい!と思ってくれると嬉しいです。
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目次
ギリシャ人の性格の良さでこの国が好きになった理由
大好きだ大好きなんだそれ以上の言葉をもっと上手に伝えたいけど、どうしようもない溢れる思いを伝えると、やっぱ大好きしか出てこない。byファンキーモンキーベイビー
上手に表せないけど、旅の経験は人との出会いによって、印象づけられる、と思う今日この頃。
のんびりできるシロス島
キクラデス諸島にはたくさんの島があって、ミコノスとサントリーニが有名。
シロス島は歴史が古く観光客も少ないのでゆったりできます。
島中を走り回る路線バスは、どれだけ乗っても2ユーロで島中の絶景が見られるからオススメ。何周でも見ていられる景色。#ギリシャ pic.twitter.com/zlM1r6QBYs— 9月はEUで食のフリーランサー林直子 (@naokoamigo1) 2018年9月17日
壮大な観光地や、世界遺産を写真に収めるのもすばらしいし、旅の醍醐味だと思います。
でも今回は私ししか伝えられない事、ギリシャで関わった人、会いたかった人を通して感じたギリシャ人の良さを読者の皆さんとシェアしたいです。
やりたい仕事ができなくても挑戦し続けるギリシャ人の女友達
女性として生き方を尊敬する二人に再会。前働いてたギリシャのホテルの同僚。バシリキは心理カウンセラーで今は難民の子14人の面倒見てる
リッツアは今は元の秘書の仕事
経済破綻でやりたい仕事ができてない時に出会えた二人
30代の女性で迷いながらも生きたい方向へ生きてる二人に元気をもらいました pic.twitter.com/0CjYKpnodo— 9月はEUで食のフリーランサー林直子 (@naokoamigo1) 2018年9月15日
美人で人生に何の不満なんてないだろうと思っていた女性二人のホンネ

二人に最初に出会った時、その美しさに見とれてしまった。写真よりも実際の方が本当に美しく、女でストレートの私でもほれぼれしてしまう。
こんな綺麗な人だから自信満々でつんとしているんじゃないか?って正直、勝手な先入観から距離を感じてました。
でも、本当は真の強さや自分を持った、尊敬できるカッコいい女性でした。
経済破綻のせいでやりたい仕事が奪われてしまった
バシリキは、カウンセラーの仕事をパートタイムでしながらレストランのホステスとバーテンダーをこなしていました。

経済が不安定な中でも自分のやりたい仕事をするため、他にも資格を取ろうと、仕事しながらも勉強していた努力家。

ギリシャには、レストランに入る前にホステスというウェイトレスとは違う美しい女性が迎えてくれます。
二人はそのホステスだったのだけど、本望の仕事ができないから仕方なくやっていたのだと知ってびっくりしました。
ヨーロッパが直面する難民問題に自分の能力で協力するバシリキ
3年経ってギリシャで二人に再会。バシリキは、難民のNGOで給料をもらいながら世界中の子供達14人のメンタルケアなどの世話をしているそう。
通訳を介して子供達とコミュニケーションを取り、傷ついた子供達を支えています。

見てみて、これは難民の男の子が自分のプロフィール写真に貼ってくれたの。
と、援助している子供達と写っている写真を見せてくれました。
バシリキが努力して学んで来たことを人の為に生かす事ができ、生き生きと働いている姿をみれて本当に嬉しく思いました。

でも、今のNGOの役割を来年から政府の管轄になるから、いつまでこの仕事を続けられるか分からない。
経済状態は不安定なままで、難民問題もギリシャを始めとしたヨーロッパ諸国では解決法が見いだされていないため、バシリキの仕事も先行き不透明。
何もできないけれど、バシリキの能力を生かせて、やりたい仕事ができることを祈っています。
セクシャリティを告白し自由に生きるリッツア
リッツアは、そのエキゾチックな容姿が魅力で、実際モデルの仕事もやっています。
以前はマーケティングの仕事をしていましたが、経済破綻で継続できなくなり、レストランのホステスに。
今は、ドバイの富豪が経営する会社で得意の英語力を生かして秘書の仕事で能力を発揮しています。
今回驚きだったのは、リッツアがレズビアンだったと告白してくれた事。

男性と付き合った事もあるけど、初めて女の子と関係を持ったときの興奮が忘れられなくて自覚したの。
本当の幸せを隠して生きたくはない。
親にはまだ言えてない。ギリシャはまだまだ古い習慣が残っているから、親の世代には分かってもらえない、、、。
長年付き合った男性のパートナーと別れ、今は女のパートナーと付き合って1年だという。
優しくて素直で誰からも愛されるリッツアは、度々「本当にそれでいいの?一番それが幸せなの?」と聞いてくれます。
人の目を気にせず、自分に正直で、妥協しないところは、ギリシャ人に共通するところがあるところです。
どんな時も自分の気持ちに正直なギリシャ人
二人と待ち合わせして食事に行った時、



と、とにかく私の意見を聞いてくれました。
二人に会えただけで嬉しかったし、本当にどっちでもよかったのです。
人に合わせるとか空気を読むとかいうことを全くせず、自分も周りも一番楽しむことを最優先にするところもギリシャ人らしいなあと思いました。
自分の能力に満足せず上を目指し続けるギリシャ人シェフ
以前働いていた大好きなシェフ夫婦に再会
実力、経験、スキル、人望全てにおいて最高なシェフ
忙しい中待ち合わせに来てくれた。ギリシャ人は怠け者とか働かないとかイメージがあるけど、私が知ってるギリシャ人の友達は不安定な経済状況のなかでもめちゃくちゃ頑張っている人ばかりです。 pic.twitter.com/uzKQagDmhK— 9月はEUで食のフリーランサー林直子 (@naokoamigo1) 2018年9月9日
ロンドンの有名店で修行し、日本人シェフと高級和食店を立ち上げる
以前ギリシャで一緒に働いていたヘッドシェフパノス。
ロンドンで働いていた時に日本人とギリシャ人のシェフ4人でギリシャの高級レストラン立ち上げに成功。
ギリシャのレストランではよくある事ですが、夏はリゾート地で、冬はアテネで働くという二拠点生活を6年続けていました。
料理長になっても上を目指しミシュランの店でインターンシップ
料理長になってたにも関わらず、自分を成長させるため食の都スペインのサンセバスチャンに無給のインターンシップへ。
そこで更なる腕をあげ、ギリシャのミコノス島で知らない人はいないNAMMOSの料理長に。
今年からは、海外の日本人料理人で一番有名なNOBUのヘッドシェフをつとめています。
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@matsuhisamykonos #legend #honor #nobufestival #nobufamily #chef #cheflife #instafood #bestfood
今年からは、海外の日本人の料理人で知らない人はいないのレストラン、NOBUミコノス島店のヘッドシェフをつとめています。
ヨーロッパのリゾート地を旅しながら愛する人と暮す
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私がパノスと仲がいいのは、共通の料理への情熱だけでなく、ビーチでいつもくつろいでいたり、人生を楽しむという価値観が一緒だったから。
シェフパノスは尊敬する料理人で、自分の料理なんて足下にも及びません。
「直子は自分らしくやっていけばいいんだよ、人と比べる事なんかない。」
と、ビーチでくつろぎながら言ってくれました。
シェフパノスは仲良しの奥さんと仕事と人生を大いに楽しむ生活を送っています。
いつかシェフパノスを日本に呼んで料理会を開きたいとアピールしておきました…。
逆境にめげず脱サラしてやりたい事を極めるギリシャの友人
脱サラしてカイトサーフィンスクール起業したタソス
3年前は生活保護を受けながら仕事してた
自然に左右されて不安定なカイトサーフィン続けるために、前職のエンジニアのソフトウェアをネットで売ったり、airbnbのホストをしてる
ギリシャでカイトサーフィンする時はタソス!https://t.co/DPjMtjpNBi pic.twitter.com/7TdMlLRIC6— 9月はEUで食のフリーランサー林直子 (@naokoamigo1) 2018年9月16日
エリートエンジニア、脱サラする
タソスは、イギリスの大学院をでて、大企業のエンジニアとして働いていましたが、趣味のカイトサーフィンが好きすぎて脱サラ。
4年前にホテルのマリーンスポーツの会社で働く、プロのカイトサーフィンインストラクターになりました。
好きな仕事を手に入れるも、メシを食っていけず

しかし、カイトサーフィンは天候と風向きに左右されるマリーンスポーツ。
歩合制の収入も不安定で、頑張っても生活は成り立たず、3年前はフルタイムで働きながらも生活保護を受けていました。

カイトサーフィンのグッツの店番の合間に、自分のサイトを構築したり、発信活動にコツコツと取り組んでいました。
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そして、今では独立。自身のカイトサーフィンのウェブサイトを立ち上げ、フリーランスのインストラクターとして活動しています。
挑戦し続けて夢をカタチにしていく
タソスに3年ぶりに会った時、以前のオンボロな車からかっこいい新車ではないけど新しい車に乗り換えていました。


エンジニアのタソスは、ウェブサイトを制作を請け負ったり、独自のソフトウェアをネット上で販売して収入を得ているそうです。
空いている自宅もAIRBNBの物件として貸し出して、複業を行っています。

でも、好きなカイトサーフィンを続ける為に今のエンジニアのサービスをもっと頑張らなきゃ。
自分のビジネスのサービスを軌道に乗せる為、忙しい中時間を作ってくれたタソス。
なんとその前日に仕事道具のPCを車上荒らしに盗まれたそう。
そんな状況にも関わらず、せっかく来てくれたからと、地元の友達を紹介してくれごちそうしてくれる本当に人情があついところもギリシャ人の良いところ。いつか日本に来た時には、おもてなしして迎えたいと思います。
やりたい事を実現する為に進化し続ける宿のオーナー
ギリシャとアメリカというバックグラウンドを持つ人生
Mykonos panormos villas and suites というビラにカウチサーフィンで泊まれることに。超豪華。
オーナーに明日和食を振る舞います。LAからプロモーションのPVを撮りに来ていたフリーランスの映像クリエーターが様子を映像に取ってくれることになりました。
人生なにがあるかわからないから面白い。 pic.twitter.com/C2vKcXNPJT— 9月はEUで食のフリーランサー林直子 (@naokoamigo1) 2018年9月8日
カウチサーフィンのホストのピーター。なんと一泊6万円もする貸し切りのビラに4泊も無料で泊まらせてくれました。
どうしてカウチサーフィンのホストをするのか?という質問に、

と、寛大なピーター。自身もアメリカ生まれでロンドンで就労経験を持ち、ギリシャ人であるというアイデンティティーの持ち主。
アメリカ人のポジティブな、やればできるんだ!という性格と、ギリシャ人の家族や仲間を大切にして人生を楽しむ性質を持ち合わせ、ヨーロッパという国際的なフィールドで活躍するピーターに、自分のことを何人だと思う?と聞いたところ、心は生粋のギリシャ人だ、と答えてくれました。
ロンドンの金融街で働くも人生に満足できず
ピーターは元々はロンドンの金融街で働くビジネスマン。満員電車に乗って、こなす毎日の仕事にやりがいを感じていましたがふと自分の普段のルーティーンに疑問を持ったそうです。

と奮起してギリシャのリゾート地として有名なミコノス島の北部に広大な土地を購入。
何もなかったゼロの土地から、今までで28棟のビラを作りあげて来て今もオフシーズンには新たなビラを作り続けています。
一国の大になり、ミコノス島ナンバーワンリゾートを目指す

世界中の人がくつろげて、ミコノス島のことを好きになってしまうようなビラを作りたい。
弟のラファイヤと共に、設計、建築、運営まで一緒にこなしているよ。
大変だけど、ロンドンで働いていたよりやりがいがあって世界中の人に喜んでもらえていて嬉しい。
というピーター。莫大な額を投資して始めたビジネスは利益だけじゃなく自分の夢を叶える為でもありました。
フレンドリーで素朴なギリシャ人の人間性

ピーターは、大きなリゾートのオーナーでありながらとても気さくでフレンドリー。
初めてあった夜から一緒に酒を飲みかわし、人生や、ヨーロッパのこと、恋愛の話まで赤裸々に語ってくれました。
なにもかも手に入れている様にみえるピーターでも、情熱的なギリシャ人の女性を振り向かせるには手を焼いているそうです。
どこの国でも、どんなステータスでも、恋愛はそう簡単にはうまく行かないものですね・・・。
幸せを一番に考えて行動するギリシャ人の生き方から学ぶ事
【🇬🇷ギリシャ人が答える生の経済破綻問題】
3年前の経済破綻から向上してない
若者の月の最低賃金は8万円ほど
賃金は下がるのに税金が上がる
人々は脱税しようとする
移民の受け入れが大問題で経済圧迫
医療費と学費無料だが賄える収入源がない
観光業以外にこれといった産業がない #ギリシャ pic.twitter.com/4PdCOw32qx— 9月はEUで食のフリーランサー林直子 (@naokoamigo1) 2018年9月16日
ギリシャのニュースをみると、まだまだ明るい話は聞きません。
3年前の経済破綻からも状況を打開する解決法はまだまだ見つかっておらず、経済は厳しい状況。
いまある状況を投げ出したり、諦めたくなるような状況でも悲観せず、状況を受け入れ前を向いて人生をコツコツ歩むギリシャ人の友人の姿に勇気をもらいました。
自分は何がしたいのか?
どうすれば幸せなのか?
を常に考え、人にもそうなって欲しいということを最優先に考えて行動するギリシャ人。今回話をきいたみんなに共通する性格でした。
シンプルなんだけど、なかなか人の事や環境、状況、立場を考えると行動するのが難しい「幸せを第一に考える事。」
ギリシャ人の生き方から学べる事は多いと感じるギリシャで過ごした日々でした。
滞在したギリシャを出て、ブルガリアに向かう列車より、ギリシャで出会ったひと全てに感謝と愛情をこめてこの文章を日本の皆さんに送ります。
なおメシ
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